【入社者インタビュー】人生を賭けられる事業と向き合う ー 大手企業からアーバンエックスへの挑戦

未知の技術を数値化する面白さから、インフラの現場へ

ー まずは、これまでのご経歴を教えてください。

ベンチャーのコンサルティング企業のコンサルタントとしてキャリアをスタートしました。その会社では、地方都市にある工務店を主なクライアントとし、集客や営業支援、さらには外壁工事などのアフターメンテナンス業務の効率化といった、住宅・建設業界に特化した業務改善コンサルティングに約5年半携わっていました。

その後、2022年に、スウェーデンに本拠を置き、現地では上場もしている外資系企業に転職しました。そこでは、人の目の動きをデータ化する特殊な技術「アイトラッキング」の法人営業を経験しました。そして2026年1月、縁あってアーバンエックスに入社したという流れです。

ー それぞれのご転職にはどんな背景があったのでしょうか。

1社目のコンサル時代、住宅業界の現場では、集客も営業も人の「感性」や「長年の経験則」に頼りすぎている場面を多く目にしました。それに対し、アイトラッキングのような人間由来のデータを活用すれば、熟練者の視線を可視化し、これまで言語化・数値化できなかった「技」を科学的に分析できると感じました。こうした「不透明な領域をデータで明らかにする」営業のあり方に興味を覚えたこと、また日本ではまだ広がっていない手法だったこともあり、2社目に転職しました。

2社目では、主にインフラ・運輸領域のクライアントを担当していました。大手航空会社や、鉄道会社各社、また高速道路の運営企業など、日本の基幹インフラを支える企業を中心に担当していました。

アイトラッキングは様々な研究開発領域ではすでに用いられていますが、特に日本においては社会インフラにおける熟練の点検員や運転士の視線を記録し、それを若手教育に活かす「技能継承」のツールとして期待されています。、車載センサーに搭載し、居眠り防止機能に技術応用されるなど、様々な形で人々の生活の中でも利用されることが増えてくる技術です。

ー そんな業界でご活躍されていた中で、アーバンエックス、インフラテックという領域に興味を持ったのでしょうか。

一言で言えば、これからの日本に一番必要なものだと確信したからです。その背景にあるのは、これまでの仕事経験から抱いていた現場から「人がいなくなる」という危機感です。

前職で「熟練者の技をデータ化して教育に活かしましょう」と提案しても、現場の方から「そもそも、その技を教える相手(若手社員)が現場にいなくなっている」「採用ができていない」という切実な声を何度も聞きました。特に道路や鉄道といった広大なインフラを維持管理する現場では、従来のような「手厚い教育」をしようという体制があっても、高齢化と人手不足が深刻で、それ以前の問題なのです。

これまで関わってきた技術は素晴らしいものでしたが、「人がいること」が前提のツールです。しかし、今の日本が直面しているのは、物理的に点検員が足りず、道路の穴を見つけることすら困難になるというフェーズです。この根本的な課題に対し、もっと直接的に解決策を持っているのがAIやスマートフォンの画像解析で広範囲の道路点検を効率化するアーバンエックスでした。

ー 今回の転職活動で、特に大切にしていた軸はありますか?

「社会課題への着眼点の深さ」と「自分自身が意思決定に関われるスピード」です。

転職活動では、大手企業も検討対象にしていました。新卒の時にもすでに経験しているベンチャー企業の環境に戻ることに少し迷いがあったこと、また、大きな社会課題や仕組みを変えるには、業界大手の会社の力が必要ではないかと考えたからです。しかし、32歳の自分が今大企業に入っても、事業の方向性を左右するポジションに就けるのは20年先かもしれません。一方、日本のインフラ老朽化にまつわる課題は、20年も待ってくれません。

なるべく早く、現場の課題解決の中心に、そして事業の意思決定の中心にに向かっていきたい、という結論がでた時に出会ったベンチャー企業がアーバンエックスでした。

面接の中で、代表の前田さんが「いかに日本のインフラを維持するか」という、地に足のついた話をしていたのが印象的でした。他の企業の面接では「いかに自分たちが素晴らしい組織か」「自社の事業がどう伸びるか」を語る面接がほとんどでしたが、アーバンエックスだけは違ったんです。実は同い年である前田さんが、これほどまでに強い使命感を持ち、「自治体の予算構造」や「現場の苦労」に冷静に向き合って事業を組み立てている姿に突き動かされましたね。その誠実さに惹かれ、「この会社に人生をかけよう」と思えました。

「翻訳者」として現場に伴走する。入社1ヶ月で感じたこと

ー 入社前に感じていた会社への印象と、実際に入社した後のギャップはありますか。

正直に言うと、入社前はもっとカオスな環境を覚悟していました。これまでに経験したことがない十数名の組織ですから、制度や仕組みも未整備なものだと考えていました。その点は、良い意味で大きく裏切られました。ベンチャー企業とはいえ、会社としては整っているほうだと思います。

ー 現在は、具体的にどのような業務を担当されているのでしょうか。

公共事業部の営業として、直轄国道の点検用プロダクト「RoadManager」をセールスする担当をしています。アーバンエックスのAI道路点検システムを活用いただくための提案活動です。

ー 業務における「やりがい」、難しさはどこにありますか?

やりがいは、やはり「現場の切実な声」に応えられることです。私たちのシステムが入ることで「作業が楽になった」「これまで見落としていた損傷を見つけられた」と言っていただける瞬間は、社会の血流を守っている実感が湧きます。

一方で難しさは、現場と行政、そしてテクノロジーの「橋渡し(翻訳)」をすることです。現場の方々は、これまでの大きな方針転換に従ってデジタルツールを導入してきた経験から、ICT化に対して一種の「疲れ」のようなものを感じていらっしゃる方がいるのも事実です。だからこそ、我々のシステムを導入される企業の、現在のワークフローを深く理解し、相手の言葉でメリットを伝える必要性を感じています。この「翻訳作業」こそが、私の介在価値です。

変化を恐れず、事業の「最終的な責任」を負える存在へ

ー 今後のキャリアについて、アーバンエックスで成し遂げたいことを教えてください。

短期的には、現在注力している営業目標を、数字で達成することです。

中期的には、営業の現場を走るだけでなく、チーム全体の仕組み作りや、組織マネジメントまで担える存在になりたいと考えています。ベンチャー企業なので、今後の方針が今と変わっていないとは言い切れません。そんな中でも、この日本をよりよく後世へ残すためにという意思を持ち続けながら会社の方針、意思決定に関わるポジションで事業を推進できたらと考えています。

ー 冨士枝さん、ありがとうございました。