ドメイン知識が必要な業界のプロダクトマネージャーが語る!キャリアとインフラ業界の面白さ

アーバンエックスでは、二人のプロダクトマネージャーが活躍しています。実は二人とも、プロダクトマネージャーとしての経験は、アーバンエックスに入社するまでありませんでした。

そんな二人が、「道路管理」というドメイン知識が大切な業界でどのようにプロダクトマネージャーの道を歩み始めたのか。RoadManager担当 福冨、My City Report担当 梅野に、元プロダクトマネージャーで現在はコーポレート部長として働く山中がインタビューしました。

【クロストーク参加メンバー】

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アーバンエックス入社時の仕事

山中:まずは皆さんがアーバンエックスに入社した際、どんな役割からスタートしたのかを振り返ります。実は二人とも、最初から「プロダクトマネージャー(PdM)」だったわけではないんですよね?

梅野:私の最初の名刺は「デザイナー」という肩書きでした。当時、開発チームが作ったプロダクトが「本当にお客さんに刺さっているのか?」を検証するために、ユーザーインタビューを重ねる役割を担っていました。UXリサーチのほうが業務内容をうまく表しているかもしれません。集めたお客様の声を営業資料や展示会のパネルに落とし込む仕事もしていました。こういった仕事を進める中で、会社のビジョン・ミッションを作るワークショップもできるのではないかと、代表から任せてもらえることになり、最初のビジョン・ミッションの策定プロジェクトも推進しました。

福冨:私は入社して1年くらいは事業開発を担当していました。例えばプレスリリースにも出ている首都高速道路様との取り組みなどは、事業開発の部門で担当したプロジェクトの一例です。

我々の技術を活用し、お客様の業務に応用するニーズを探るため、複数のPOC(概念実証)を行なっていました。IT業界の経験が長かったわけではないので、当時はまさか自分がPdMになるとは思ってもいませんでした。近年、直轄国道の点検のAI化が原則化されたことを受けて、RoadManagerの担当PMになりました。

山中:私は逆に、明確にPdMとして入社しました。当時は会社としては変革期だったこともあり、入社3ヶ月後にはプロダクト全体の責任者を引き受けることになっていました。最初はとにかく現場を知るために、入社初日から営業担当のアポイントに同行しまくっていたのを覚えています。その後、プロダクトではなく会社そのもののプロジェクトマネジメントをするようになり、経営企画のような役割を経て、気づけばコーポレート部長を拝命しています。

実際にプロダクトマネージャーとして働き始めて感じたギャップ

山中:実際にPdMとして動き始めて、想像と違ったことや苦労したことはありますか?

福冨:正直、今でも「PdMとして何をすべきか」を毎日模索しています。私は土木業界出身なので、初めの頃は「SaaSの開発って何?」の状態でした。今は直轄国道向けの製品をゼロから作っているフェーズなので、必要な機能をどう優先順位付けし実装していくのか、毎日が意思決定の連続ですね。

梅野:私はPdMという言葉に、本で読んだ抽象的なイメージしか持っていませんでした。「ミニCEO」や「プロダクトを前に進める係」といった説明はありましたが、実際にやってみると違うものだと痛感しています。PdMとして、「プロダクトのビジョンを追いたい自分」と、「目の前のお客さんの要望に応えたい自分」の間で板挟みになることもあります。「誰のためのプロダクトか」という軸を保ち続ける難しさを、日々痛感しています。

山中:PdMの役割は本当に「何でも屋」ですよね。私の場合は、この会社でPdMを経験したのは実質1年弱でしたが、その時に泥臭く現場を回った経験が、今のコーポレート部門での仕事に大いに活きています。親会社の皆様に事業を説明する場面がよくあるのですが、現場の実感値があるため、やっぱりスラスラ話せるんですよ。よく「営業担当ですか?」と言われます。また、実際に現場を知っていた方が、現場の力を最大化するためのコーポレート部門のあり方を考えられます。

インフラ業界特有の業務について

山中:この「道路管理」という専門性の高いインフラのドメインならではの苦労はありましたか?

梅野:知識ゼロからのスタートだったので、最初は国土交通省が発行する要領と呼ばれる技術基準がわかる資料などを読み込んで、自分なりにノートにまとめ、その内容を社内共有する等、必死に勉強していました。いざ「現場を見たい!」と思っても、自治体さんへの同行には特別な許可が必要だったり、コロナ禍の影響もあったりと、現場にたどり着くまでのハードルが高く、勉強すること自体も難しかったですね。

福冨:私の場合は、土木業界で培った専門知識がそのままシステムの仕様に直結する面白さも感じています。例えば、道路の場所を示す「キロポスト」のマッチング機能を考える際、同じ「国道〇〇号線」といっても一般国道とバイパスで分かれている等、道路の区分を理解していないとデータベースの設計で苦労する場面が生じます。仕様をひとつ決定する際にも、現場で行われる業務を知っているかどうかで結果が違ってくるんです。これを全社員がゼロから学ぶのは難しいかもしれません。

山中:現場の泥臭い運用を理解しつつ、一方で国が作っている補助金の全体像のような大きな視点も持たなければいけませんね。その両極端を行き来するのが、インフラ業界のPdMの面白さなのかもしれません。

インフラ業界のここが面白い

山中:この業界だからこその面白さを、これからアーバンエックスへの入社を検討する人向けにお話しして欲しいです。

福冨:私が以前から道路に関わっていて感じるのは、「道路に関係ない人はいない」ということです。一般的なSaaSは特定の企業がユーザーですが、私たちのプロダクトは、すべての人の生活に関わります。車を運転しない人だって、ECサイトで商品を購入したらすぐに手元に届くのは道路が整備されており、物流が滞りなく流れているからです。サービスの存在すら知らない人を含めた全ての人の生活を支えているという感覚は、なかなか他のサービスでは味わえないと思います。

梅野:道路管理の現場で働く方たちが、私たちのツールを使うことで少しでも業務が楽になったり、働き方が変わったりするのを近くで見れるのは嬉しいです。最終的に、自分たちが通る道路が安全になっていく過程に貢献できるのは、本当に面白いです。

山中:いわゆる「自己効力感」が非常に高い仕事ですよね。一般的なBtoBのSaaS企業とは異なり、一企業の効率化に留まらず、国レベルの規模で世の中を良くしているという実感が持てます。創業から間もない会社として、これほど大きな社会課題に挑めるのは、純粋にワクワクします。

どんな人がプロダクトマネージャーに向いているのか

山中:ご自身もPdMをやってきてどんな人がPdMに向いているとお考えでしょう?

福冨:まずは「現場に行くことを厭わない人」ではないでしょうか。パソコンの前で仕様を書くだけでなく、実際に道路巡回の車に同乗して、現場の空気を感じ取れるような気概は大切です。また、我々のサービスは社会課題に直結するサービスです。「公共の精神」のような、社会課題そのものに興味を持てることがとても大切です。

梅野:私は「柔軟性がある人」だと思います。相手の意見を素直に受け入れつつ、でもプロダクトの軸はぶらさない。そのバランス感覚が持てる素養が「柔軟性」ではないかと思います。

山中:PdM採用に関わる私もコメントさせてもらうと、私は「アンラーン(学習棄却)」ができる人だと思います。スタートアップなので、昨日までの常識が変わり、明日には通用しなくなることもしばしばあります。自分の経験に固執せず、状況や顧客の声に合わせて自分の考え、やり方をリセットできる素直さは、PdMにとって最強の武器になると思っています。

これからアーバンエックスに参画する方へのメッセージ

山中:最後に、これからアーバンエックスにPdMとして入社する方に向けてメッセージを残して締めましょう。

梅野:アーバンエックスには、「人のため、社会のため」という純粋な思いを持ったメンバーが集まっています。同じ志を持つ方と、ぜひ一緒にプロダクトを育てていきたいです。お待ちしています。

福冨:もし、私のようなバックグラウンドで「公共・土木・道路分野の知識はあるけど、ITのことはよくわからない」と不安に思っている方がいたら、まずはぜひカジュアル面談に申し込んでみてください。私の姿を見て安心してほしいと思います(笑)。ITの知識がなくても、飛び込んでしまえば学習機会はあります。これまでの知見を活かしてインフラを、道路をよくしていきましょう。

山中:お二人ともありがとうございました!日本を良くしているという確信を持ちながら、一緒に大きな社会課題に立ち向かっていきましょう!

プロフィール

RoadManager PdM 福冨 義章

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大学院にて交通工学・空間情報学を専攻した後、高速道路会社へ入社。新線の建設工事現場の管理や、道路交通情報データの収集・提供・利活用業務に従事。渋滞予測や安全運転のポイントをメディア等で一般向けに解説する「高速道路ドライブアドバイザー」も務める。その後、自治体向けの公共交通データ基盤の構築・利活用に携わるスタートアップを経て、2024年3月よりアーバンエックステクノロジーズに参画。

My City Report PdM 梅野 陽加里

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大手印刷会社の新規事業開発部門にてプロトタイプ開発に従事し、スクラムチームでUI/UX設計からアプリケーション実装、効果検証実施まで幅広く経験。2022年1月よりアーバンエックステクノロジーズに参画。

コーポレート部 部長 山中 隆太郎

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大学卒業後、大手人材サービス企業、Web事業会社での新規事業立ち上げを経て、スタートアップ企業にて取締役CROとして事業の収益力強化に従事。 2024年1月よりアーバンエックステクノロジーズへ参画。